2010 大倉山のマンションリノベーション



大倉山のマンション_リノベーション

東急東横線沿線、築10年のマンションリノベーション。40代の夫婦と娘の3人が暮らす。RCラーメン構造の標準的な集合住宅。間取りは一般的な4LDKで、玄関から伸びる長い廊下が各個室をつなぎ、南側のLDKに到達する。採光・通風に有利な角部屋だが、空間を細かく仕切る壁によりあまり明るさを感じない。躯体壁の制約から主寝室と納戸のみ個室とし、その他の空間を完全にオープンにすること、白い内装で統一することが求められた。
コンクリート躯体以外の壁を全て取り払い1室とする。腰高さの収納家具により、浴室、洗面、子供室、書斎コーナーをやわらかく分節し、各領域を明確にしながら視界が抜ける計画とした。角部屋ならではの3方向からの光が隅々までやわらかく行き届き、空気が流れる。浴室まわりや子供室は、来客時および将来のプライバシー確保のためカーテンを取付けられるようレールを天井に埋込んでいるが、いま現在家族3人の生活では全て開け放して使用している。これも家族の希望である。
階高や配管スペースの関係から水まわりの位置をほぼ変えることなく、間仕切り壁をとりはらい、各所の高さや素材を厳選することで過去空間のイメージを払拭することに成功している。

所在地 / 神奈川県横浜市
主要用途 / 共同住宅の1戸リノベーション
構造 / (鉄筋コンクリート造)
構造設計 / ー
施工 / 有限会社アズ建設
写真 / Smart Running