2022.10.25 僕の事務所で設計監理した『幕張のマンションリノベーション2』が完成しました3 -マンションリノベーションの間取り計画の注意点-

こんにちは。

以前このブログで谷崎潤一郎『陰翳礼讃』について書きましたが、この本を勧めてくださったお友達がもう一冊ご紹介してくれたのが岡倉天心(岡倉覚三)著、村岡博訳『茶の本』です。1929年に書かれたもので、もう100年近く前の本になります。『茶の本』は、外国に茶の湯を紹介するために英文で書かれたもので、英題を『THE BOOK OF TEA』といいます。僕は本屋さんに寄るたびに同書を探していたのですが手に入れることができず、先日Amazonで購入しました。茶道は、一つの精神世界を確立している文化領域ですが、建築においては茶室という独自の様式が成立しています。有名なものは、千利休の「待庵」でしょうか。この建築的形式美について、長い間僕も興味はあったのですが、建築を学ぶ上で特に茶室に触れる必要もなかったため、深く学ぶこともありませんでした。今回、お友達が本を紹介くださったことをきっかけにして、少し茶室や茶道について知識を得ようかなと思っています。茶室自体の設計というよりも、建築を設計する上で何かしらの肥やしになるのではないかと期待してもいますので、これから少しずつ読み進めていきたいと思っています。

さて、僕の事務所で設計監理した『幕張のマンションリノベーション2』について過去2回のブログで紹介をしました。初回は概要、2回目はキッチンについて書きましたが、今回は3回目、マンションリノベーションを計画するにあたっての間取りの注意点について書きたいと思います。マンションの住戸改修では、設計段階で気をつけないといけないことがいくつかありますので、これからマンションのリノベーションをお考えの方は、ご参考にしていただければと思います。

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