2022.11.24 東京都立墨田工業高校での年に3回だけの授業

こんにちは。

この前の休日に、ひとり近所の映画館へ新海誠監督の『すずめの戸締まり』を観に行ってきました。圧倒的な映像美と秀逸なストーリーテリング、テーマの掘り下げに舌を巻いたのですが、どこかでこの映画を観ている僕自身を客観視している僕が拭えなくて、作品世界に没入するには至りませんでした。登場人物が背負う背景の薄さなのかロードムービー故のストーリーの散漫さなのかストレートすぎる感情表現なのか、それとも僕の体調の問題かもしれません。もう一度観てみて、また時間が経つと感想も変わってくるのかなと思いながらこの作品を僕の中で熟成させたいと思っています。

さて、タイトルにも書きましたが、ご縁あって数年前から東京都立墨田工業高校で年に3回だけ授業を受け持っています。どんな授業かと言いますと「夢のマイルーム」という課題が学校で設定されていて、これを生徒さんたちがA3用紙に自由に表現したものを僕が講評するというものです。課題は、全くの自由で、生徒さん自身が住むことを前提にした夢の家、理想の部屋を図面やパース、スケッチなどを用いて表現するというものです。僕は、作品の良いところを見つけて評価するというルールが決まっている中で、生徒さんの作品を一つずつ講評していきます。課題もこのルールも同校のご担当の先生が決められたもので、学生だけでなく僕もこのルールに従って講評をするのです。

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